歯科医師臨床研修施設
TRAINING
〒263-0043 千葉市稲毛区小仲台2-5-3
稲栄ビル1F・6F・7F


研修医の受け入れについて
当院は(厚生労働大臣指定)歯科医師臨床研修施設です
2014年大学の協力型臨床研修施設しての研修医受け入れに加え、厚生労働省により施設及び単独型施設しての指定を受け、毎年複数名の研修医を受け入れています。
当院の研修プログラムについて
1.研修プログラムの名称
千葉総合歯科稲毛 矯正歯科 歯科医師臨床研修プログラム
2.研修プログラムの特色
歯科医療の目標は、生涯にわたる口腔の機能性、審美性維持を実現することである。
千葉総合歯科稲毛矯正歯科で、「予防+治療型」歯科診療を研修することにより、う蝕・歯周病・咬合の機能、審美回復と維持の知識と技能を修得することができる。
3.歯科医師研修の目標
臨床研修プログラム修了時に、研修歯科医が一般社会に求められる態度、習慣、教養を習得し、患者及びその家族の信頼を得ることができる歯科医師になること、及び歯科疾患の予防診断、治療、メンテナンスなどの幅広い歯科医療技術を習得し、一般的な診療時に頻繁に関わる負傷、疾病に適切に対応できる歯科医師になることを目標とする。
4.参加施設及び指導体制
(1)単独型臨床研修施設
① 施設名 千葉総合歯科稲毛 矯正歯科
② 管理者 鈴木 常夫
③ プログラム責任者 鈴木 祐輔
(2)指導体制
① 千葉総合歯科稲毛 矯正歯科での診療研修では、担当患者の診療計画立案時、各診療前、各診療後に指導歯科医が確認を行い、診療中は必要に応じて即時に指導対応する。
② 週1回以上担当患者のカンファレンス、実技指導、文献輪読等の指導を行う。
③ プログラム責任者は定期的に指導歯科医会議を開催し、研修状況を確認する。
5.プログラムの管理運営体制
(1)研修管理委員会の名称と構成
名称:千葉総合歯科稲毛 矯正歯科 歯科医師臨床研修管理委員会
構成: [単独型臨床研修施設]
- 院長
- 鈴木 常夫
- 副院長
- 鈴木 祐輔
- 主任
- 玉木 大和
- 副歯科衛生士長
- 宮内 恵
- 事務
- 言後 薫
- [外部委員]
- 吉田 実代子(患者代表)
(2)研修管理委員会の業務
歯科医師の卒後の臨床研修に関する重要事項を審議決定する機関として、歯科医師臨床研修管理委員会を置き、円滑かつ効果のある臨床研修を行うため、毎年10月及び3月に研修管理委員会を開催し、研修評価を行い、それに基づいて研修プログラムを協議、計画を立て、必要な修正を行う。また、臨床研修の指導、監督及び到達目標への達成度、採用、中断、修了の評価等についても具体的に検討を行う。
6.研修期間及び研修内容
(1)研修期間
1年とする(令和8年4月1日~令和9年3月31日)
(2)単独型臨床研修施設
① 研修期間 12月(令和8年4月~令和9年3月)
② 研修内容 患者(新患または前研修歯科医からの引き継ぎ)の配当を受け、担当医制で総合診療研修を行う。口腔外科、矯正科等の専門医のアシスト研修およびその指導下での担当患者の診療を行う。
7.評価に関する事項
(1)修了判定を行う項目
① ポートフォリオの記載
② レポートの提出
③ 症例数
(2)修了判定を行う基準
① ポートフォリオ内の項目がすべて記載されていること
② 評価はA~Cの3段階で、評価点B以上のレポート提出
③ 必要症例数の達成(別表/C-1-(1)においては①~⑥全項目に対して経験した場合に1症例として数える。それ以外の場合は経験した場合に1症例として数える。)
8.募集定員、募集方法及び採用の方法
(1)募集定員
4名
(2)募集方法及び採用の方法
① 応募について
応募資格:・令和8年3月に歯学部卒業見込者または歯学部既卒者で、第119回歯科医師国家試験を受検する者
・本院は歯科医師臨床研修マッチングプログラムに参加する予定であるため、歯科医師臨床研修マッチング協議会が行うマッチングに参加登録予定の者
応募書類:マッチングに参加を前提の上、以下の書類を千葉総合歯科稲毛 矯正歯科に持参するか、書留郵便にて提出のこと
・履歴書(所定の用紙へ記入する)
・卒業(見込)証明書
・成績証明書(各自の出身大学により封印されたもの)
・健康診断書
・HBs抗原及び抗体検査結果
提出先:〒263-0043 千葉県千葉市稲毛区小仲台2-5-3稲栄ビル6F 千葉総合歯科稲毛 矯正歯科
応募時期:令和7年6月1日~令和7年8月31日
② 選考について
選考場所:千葉総合歯科稲毛 矯正歯科(選考の詳細な時間は応募者へ直接連絡する)
選考方法:面接、筆記試験(歯科臨床)、論文提出(テーマは応募受理時に応募者へ連絡する)
選考時期:令和7年8月1日~令和7年9月30日の指定する日(応募時に決定)
9.研修歯科医の処遇
(1)常勤・非常勤の別
常勤
(2)研修手当
300,000円/月
(3)勤務時間
午前9時00分~午後6時00分
(土曜・日曜診療は 午前9時00分~午後6時00分)
(4)休暇
完全週休2日制
(5)時間外勤務の有無
なし
(6)当直の有無
なし
(7)宿舎の有無
あり
(8)研修歯科医室の有無
あり
(9)健康保険
千葉県歯科医師国民健康保険へ加入
(10)年金
厚生年金へ加入
(11)労災保険
適用あり
(11)労災保険
適用あり
(12)雇用保険
適用あり
(13)健康管理
健康診断 1回/年
(14)歯科医師賠償責任保険
医療機関にて加入する(個人加入は任意)
(15)外部の研修活動
学会、研修会等への参加可、費用は原則自己負担
10.具体的な研修目標
A.歯科医師としての基本的価値観(プロフェッショナリズム)
1.社会的使命と公衆衛生への寄与
社会的使命を自覚し、説明責任を果たしつつ、社会の変遷に配慮した公正な医療の提供及び公衆衛生の向上に努める。
2.利他的な態度
患者の苦痛や不安の軽減と福利の向上を最優先するとともにQOLに配慮し、患者の価値観や自己決定権を尊重する。
3.人間性の尊重
患者や家族の多様な価値観、感情、知識に配慮し、尊敬の念と思いやりの心を持って接する。
4.自らを高める姿勢
自らの言動及び医療の内容を省察し、常に資質・能力の向上に努める。
B.資質・能力
1.医学・医療における倫理性
診療、研究、教育に関する倫理的な問題を認識し、適切に行動する。
① 人間の尊厳を守り、生命の不可侵性を尊重する。
② 患者のプライバシーに配慮し、守秘義務を果たす。
③ 倫理的ジレンマを認識し、相互尊重に基づき対応する。
④ 利益相反を認識し、管理方針に準拠して対応する。
⑤ 診療、研究、教育の透明性を確保し、不正行為の防止に努める。
2.歯科医療の質と安全の管理
患者にとって良質かつ安全な医療を提供し、医療従事者の安全性にも配慮する。
① 医療の質と患者安全の重要性を理解し、それらの評価・改善に努める。
② 日常業務の一環として、報告・連絡・相談を実践する。
③ 医療事故等の予防と事後の対応を行う。
④ 歯科診療の特性を踏まえた院内感染対策について理解し、実践する。
⑤ 医療従事者の健康管理(予防接種や針刺し事故への対応を含む)を理解し、自らの健康管理に努める。
3.医学知識と問題対応能力
最新の医学及び医療に関する知識を獲得し、自らが直面する診療上の問題について、科学的根拠に経験を加味して解決を図る。
① 頻度の高い疾患について、適切な臨床推論のプロセスを経て、鑑別診断と初期対応を行う。
② 患者情報を収集し、最新の医学的知見に基づいて、患者の意向や生活の質に配慮した臨床決断を行う。
③ 保健・医療・福祉の各側面に配慮した診療計画を立案し、実行する。
④ 高度な専門医療を要する場合には適切に連携する。
4.診療技術と患者ケア
臨床技能を磨き、患者の苦痛や不安、考え・意向に配慮した診療を行う。
① 患者の健康状態に関する情報を、心理・社会的側面を含めて、効果的かつ安全に収集する。
② 診察・検査の結果を踏まえ、一口腔単位の診療計画を作成する。
③ 患者の状態やライフステージに合わせた、最適な治療を安全に実施する。
④ 診療内容とその根拠に関する医療記録や文書を、適切かつ遅滞なく作成する。
5.コミュニケーション能力
患者の心理・社会的背景を踏まえて、患者や家族と良好な関係性を築く。
① 適切な言葉遣い、礼儀正しい態度、身だしなみで患者や家族に接する。
② 患者や家族にとって必要な情報を整理し、分かりやすい言葉で説明して、患者の主体的な意思決定を支援する。
③ 患者や家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握する。
6.チーム医療の実践
医療従事者をはじめ、患者や家族に関わる全ての人々の役割を理解し、連携を図る。
① 歯科医療の提供にあたり、歯科衛生士、歯科技工士の役割を理解し、連携を図る。
② 多職種が連携し、チーム医療を提供するにあたり、医療を提供する組織やチームの目的、チームの各構成員の役割を理解する。
③ 医療チームにおいて各構成員と情報を共有し、連携を図る。
7.社会における歯科医療の実践
医療の持つ社会的側面の重要性を踏まえ、各種医療制度・システムを理解し、地域社会に貢献する。
① 健康保険を含む保健医療に関する法規・制度の目的と仕組みを理解する。
② 地域の健康問題やニーズ把握など、公衆衛生活動を理解する。
③ 予防医療・保健・健康増進に努める。
④ 地域包括ケアシステムを理解し、その推進に貢献する。
⑤ 災害や感染症パンデミックなどの非日常的な医療需要について理解する。
8.科学的探究
医学及び医療における科学的アプローチを理解し、学術活動を通じて、医学及び医療の発展に寄与する。
① 医療上の疑問点に対する能力を身に付ける。
② 科学的研究方法を理解し、活用する。
③ 臨床研究や治験の意義を理解する。
9.生涯にわたって共に学ぶ姿勢
医療の質の向上のために省察し、他の歯科医師・医療者と共に研鑽しながら、後進の育成にも携わり、生涯にわたって自律的に学び続ける。
① 急速に変化・発展する医学知識・技術の吸収に努める。
② 同僚、後輩、歯科医師以外の医療職と互いに教え、学びあう。
③ 国内外の政策や医学及び医療の最新動向(薬剤耐性菌等を含む)を把握する。
C.基本的診療業務
(1)基本的診察・検査・診断・診療計画
研修内容:初診患者に対し、①~⑥までを一連で実施する。
症例数:20症例
① 患者の心理的・社会的背景を考慮した上で、適切に医療面接を実施する。
研修内容:初診時医療面接、再診時医療面接
② 全身状態を考慮した上で、顎顔面及び口腔内の基本的な診療を実施し、診察所見を解釈する。
研修内容:口腔内診察、頭頚部診察、各種検査の必要性の診断
③ 診察所見に応じた適切な検査を選択、実施し、検査結果を解釈する。
研修内容:エックス線検査、咬合検査、咀嚼能力検査、歯周組織検査の実施と結果の解釈
④ 病歴聴取、診察所見及び検査結果に基づいて歯科疾患の診断を行う。
研修内容:担当患者の診断に関する口頭試問
⑤ 診断結果に基づき、患者の状況・状態を総合的に考慮した上で、考え得る様々な一口腔単位の診療計画を検討し、立案する。
研修内容:診療計画に関するカンファレンス参加、プロトコール作成
⑥ 必要な情報を整理した上で、わかりやすい言葉で十分な説明を行い、患者及び家族の意思決定を確認する
研修内容:患者への病状説明、インフォームドコンセント、同意書の取得
(2)基本的臨床技能等
① 歯科疾患を予防するための口腔衛生指導、基本的な手技を実践する。
研修内容:ブラッシング指導、フッ化物歯面塗布
症例数:15症例
② 一般的な歯科疾患に対応するために必要となる基本的な治療及び管理を実践する。
a.歯の硬組織疾患
研修内容:う蝕のコンポジットレジン修復、インレー修復
症例数:各処置最低5症例以上、合わせて15症例
b.歯髄疾患
研修内容:歯髄保護、抜髄、感染根管治療
症例数:各処置最低3症例以上、合わせて15症例
c.歯周病
研修内容:歯周基本治療、簡単な歯周外科治療
症例数:各処置最低5症例以上。合わせて15症例
d.口腔外科疾患
研修内容:抜歯、切開、縫合
症例数:15症例]
e.歯質と歯の欠損
研修内容:歯冠修復、欠損補綴
症例数:各処置最低5症例以上、合わせて15症例
f.口腔機能の発達不全、口腔機能の低下
研修内容:嚥下機能検査、舌圧検査
症例数:3症例
③ 基本的な応急処置を実践する。
研修内容:疼痛、外傷、修復物脱離、義歯破損への対応
症例数:15症例
④ 歯科診療を安全に行うために必要なバイタルサインを観察し、全身状態を評価する。
研修内容:バイタルサインを測定し、全身状態を評価する。
症例数:5症例
⑤ 診療に関する記録や文書(診療録、処方せん、歯科技工指示書等)を作成する。
症例数:各文書最低5症例以上、合わせて20症例
⑥ 医療事故の予防に関する基本的な対策について理解し、実践する。
研修内容:医療安全ミーティングに参加する。診療時事故、ヒヤリハットが発生した場合は医療安全マニュアルに則って対応する。
症例数:ミーティング参加必須、2症例
(3)患者管理
① 歯科治療上問題となる全身的な疾患、服用薬剤等について説明する。
研修内容:自習(全身疾患の歯科診療上のリスク・服用薬剤の副作用に関する知識)、担当患者へ必要に応じ実施する。
② 患者の医療情報について、必要に応じて主治の医師等と診療情報を共有する。
研修内容:自習(医療関連に関する知識)、担当患者の主事の医師へ必要に応じて実施する。
③ 全身状態に配慮が必要な患者に対し、歯科治療中にバイタルサインのモニタリングを行う。
研修内容:心拍および血圧の状況に配慮が必要な患者に対し、歯科治療中にバイタルサインのモニタリングを行う。
④ 歯科診療時の主な併発症や偶発症への基本的な対応法を実践する。
研修内容:自習(BLSの流れ、歯科診療時の主な併発症・偶発症の知識)、担当患者へ必要に応じて実施する。
症例数:①~④の各項目最低1症例以上、合わせて10症例
(3)患者の状態に応じた歯科医療の提供
① 妊娠期、乳幼児期、学齢期、成人期、高齢期の患者に対し、各ライフステージに応じた歯科疾患の基本的な予防管理、口腔機能管理について理解し、実践する。
研修内容:患者のライフステージに応じた予防と口腔機能管理を実践する。
② 各ライフステージ及び全身状態に応じた歯科医療を実践する。
研修内容:患者の状態を評価する。患者の状態に応じた診療を実践する。
症例数:①②の各項目最低5症例以上、合わせて10症例
③ 在宅療養患者等に対する訪問歯科診療を経験する。
研修内容:在宅患者を訪問し、全身状態を確認しながら歯科診療を実践する。
症例数:5症例(見学した場合も1症例とする)
2.歯科医療に関連する連携と制度の理解等
(1)歯科専門職間の連携
① 歯科衛生士の役割を理解し、予防処置や口腔衛生管理等の際に連携を図る。
研修内容:予防処置、口腔管理について歯科衛生士とケースカンファレンスを行う。連携を図りながら口腔衛生管理を実践する。
症例数:5症例
② 歯科技工士の役割を理解し、適切に歯科技工指示書を作成するとともに、必要に応じて連携を図る。
研修内容:技工指示書を作成する。歯科技工士の役割を理解し、連携を図りながら技工物を作製してもらう。
症例数:5症例
③ 多職種によるチーム医療について、その目的、各職種の役割を理解した上で、歯科専門職の役割を理解し、説明する。
(2)多職種連携、地域医療
① 地域包括ケアシステムについて理解し、説明する。
② 地域包括ケアシステムにおける歯科医療の役割を説明する。
③ 訪問歯科診療の実施にあたり、患者に関わる医療・介護関係職種の役割を理解し、連携する。
(3)地域保健
① 地域の保健・福祉の関係機関、関係職種を理解し、説明する。
② 保健所等における地域歯科保健活動を理解し、説明する。
③ 歯科健診を経験し、地域住民に対する健康教育を経験する。
(4)歯科医療提供に関連する制度の理解
① 医療法や歯科医師法をはじめとする医療に関する法規及び関連する制度の目的と仕組みを理解し、説明する。
② 医療保険制度を理解し、適切な保険診療を実践する。
[症例数:50症例]
③ 介護保険制度の目的と仕組みを理解し、説明する。